カナダ国内の新型コロナウイルスに関しての最新情報
3月17日 カナダ渡航情報
【情報提供・在バンクーバー・カルガリー・トロント・モントリオール日本国総領事館 】
3月16日、トルドー首相は、新型コロナウイルス対策として、カナダ国民及び永住資格(PR)保持者以外のカナダへの入国を18日から禁止する旨発表しました。
(航空会社乗務員、外交官、カナダ国籍者の家族、米国民を除く)。入国できても、その後は14日間の自己隔離が求められます。
また、3月18日から国際線を受け入れる空港がトロント、モントリオール、バンクーバー、カルガリーに限定(現時点においてアメリカ、メキシコ、カリブ諸国、サンピエール島及びミクロン島からの航空機を除く)されるとともに、空港での水際対策がよりいっそう強化されることも発表されました。
また、航空会社 West Jet は、23 日(日)23:59 から 30 日間国際便の運休を発表しました。国内線は 50%減便となります。
Coronavirus: suspension de vols chez WestJet
https://www.lapresse.ca/affaires/entreprises/202003/17/01-5265019-coronavirus-suspension-de-vols-chezwestjet.php
この以外の発表事項として、症状のある者は、国籍を問わず入国禁止、乗客500人以上のクルーズ船は、7月までカナダには寄港不可。
空港、港、国境等でのスクリーニング(検査)がより強化されます。
[バンクーバー・ビクトリア等]
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、50人以上のイベントや集会、スポーツイベントの禁止や
介護施設への不要不急の訪問の自粛要請などを発表しました。
公衆衛生上の非常事態(public health emergency)を宣言し、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、バーやパブ、ナイトクラブ等の閉店や客同士の距離を十分に確保できないレストランやカフェのテイクアウトまたはデリバリー形態への移行を新たに求めました。
[バンフ・ジャスパー・エドモントン・カルガリー等]
アルバータ州においては、新型コロナウイルス患者が使用したフライトの情報から、ウイルスに感染した可能性のあるフライトの座席に関する情報をウエブサイトで公表しています。これらの座席の乗客に対し、14日間の自己隔離を勧告しています。(アルバータ州ウエブサイト “Info for airline passengers”のセクション)
[トロント・オタワ・ナイアガラ等]
3月17日、フォード・オンタリオ州首相は、緊急事態管理・市民防護法に基づき、州内の緊急事態宣言を発令しました。これにより3月31日まで以下の措置が取られます。
●屋内娯楽施設、公立図書館、私立学校、チャイルドケアセンター、レストラン及びバー(テイクアウト・宅配以外)、映画館、劇場、コンサート会場の営業停止。
●50名を超える人が集まる公共イベント(礼拝場所での集会等を含む)の禁止。
なお、3月31日以降の対応については、その時点の状況をみて判断するとしています。緊急事態宣言の詳細については、以下を御参照ください。
https://news.ontario.ca/opo/en/2020/03/ontario-enacts-declaration-of-emergency-to-protect-the-public.html
[モントリオール・ケベックシティー]
17日のルゴー州首相は記者会見では、若者の貢献は感染予防のために極めて重要ということで、アーティストやスポーツ選手など「若手リーダー」には是非この要請 を SNS などで発信してほしい。ケベック州政府は、「ウイルスではなく、情報を広げよう(Propage l’Info, pas le virus)」という広報キャンペーンを開始すると声明。
[ プリンスエドワードアイランド]
州主任保健局長が記者会見を行なわれ、州内で感染者は確定1例のまま、変化無し。当該感染者が搭乗していたのは、3月7日のウエストジェット3440便ト ロント―モンクトン行きであったことが判明。
●レストランのダイニングスペース使用禁止。テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーは継続許可(再開時期未定)。
●バー、劇場、映画館、室内娯楽施設等は閉鎖(再開時期未定)。
●全ての人に自宅待機を要請。
カナダ国内の新型コロナウイルスに関しての最新情報
先週発表された外務省の海外安全ホームページにて、日本からの渡航者に対する各国の入国制限措置又は、入国後の行動制限についての情報の中でカナダが入国後に行動制限措置がとられている国・地域 の中に含まれ、一部報道機関でもニュースとして発表されました。実は、これは誤解を招く情報として配信されてしまい、これからカナダへ渡航される予定だった方は、大変ご心配されたかと思います。
カナダへの入国制限に関しましては、
現時点では、カナダ政府は日本からの渡航者に対して入国制限措置を課してはいません。
ブリティッシュコロンビア州のみならず、他州も含めてカナダ全土で同様です。
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
在カナダ・バンクーバー、カルガリーの各総領事館のホームページでは、カナダ政府がカナダ国民へ対して、 CCOVID-19(新型コロナウイルス)にかかる注意喚起としての情報を以下のように紹介しております。
(1)カナダ政府は、海外からカナダへ戻った旅行者に対し、カナダに入国してから14日間に熱、咳や呼吸困難の症状が出ないかをモニターし、もし、そのような症状があれば他人との接触を避け、各州の健康保健機関に電話で連絡するようアドバイスしています。
(2)症状のない場合でも、旅行先でコロナウイルス患者と接触した場合は、カナダ入国時に入国管理官に申し出る必要があります。
(3)症状のない場合でも、2週間以内に中国湖北省を訪問した者は自主的に他者との接触を断つように勧告しています。
(4)カナダ政府ウェブサイト上では、日本における健康関連の注意レベルは「レベル2(特別の警戒を行うこと)」となっています。「レベル2」は、感染症の流行や、新しい疾患が発生した時などに発行されます。カナダ政府や報道等の最新情報に常に注意することを推奨しています。
●カナダ政府トラベルアドバイス:
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/latest-travel-health-advice.html
●カナダ政府の日本渡航者向け注意喚起:
https://travel.gc.ca/travelling/health-safety/travel-health-notices/216
● 季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いの励行など、感染症予防対策をしっかりととるとともに、引き続き州政府及び各保健局の最新情報を収集するなどして、感染予防に努めてください。
また、カナダ国営放送(CBC)のホームページでは、ジャスティン・トルードー首相が先週訪問したトロントのイベント会場で記者団に対し、感染が確認された各国の訪問者(旅行者)の入国拒否はしないと公式に述べました。
https://www.cbc.ca/news/politics/covid19-trudeau-coronavirus-travel-1.5486799
これから、カナダに旅行、留学、出張を予定している方には、まずは安心してお越し頂けるかと思います。しかし、お客様の中には、日本人ということで差別を受けないか?日本へ帰国後、隔離されないか?等、ご質問を受けます。多文化主義政策を実行している カナダでは、人種に対する差別は社会的には認められていませんし、昨今の報道では、中国や韓国からの渡航者に対して制限が始まりましたが、そもそも感染国ではないカナダから日本へ帰国された際には現在のところ、制限、隔離等、行われるのは非常に低いと考えられます。ご家族やご友人がカナダ渡航に関して心配されるのは、充分理解出来ます。しっかりと情報を収集して、カナダへの渡航をお決め頂ければ幸いです。
Japanese Tour Operators Association of Canada
在カナダ日系ツアーオペレーター協会