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JTOA在カナダ日系ツアーオペレーター協会Japanese Tour Operators Association of Canada

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2020.08.22

8月4日開催【ウェブセミナー】「コロナ後の日本とカナダの往来」議事録

2020年8月4日18:00-19:00(バンクーバー時間)

主催団体
日本カナダ商工会議所、JTOA(在カナダ日系ツアーオペレーター協会)、企友会(順不同)

開催趣旨
昨今のコロナ禍の中、在加日系経済界において、国内外の出張を少しでも早い再開を願う声が多く、経済活動を早急に復活させ、日加間の往来が再び活発になることも急務であることから、在バンクーバーの旅行会社、航空会社勤務の2人の専門家に日本への渡航およびカナダ国内の旅行についての最新情報(両国における入国者受け入れの規定や航空会社の運行状況、予約や搭乗についての留意点等)について話を聞いた。

出演者(敬称略)
小林美和(日本航空 バンクーバーセールスオフィス アカウントエグゼクティブ)
山田圭哉(HISカナダ 統括支店長)
サミー高橋(日本カナダ商工会議所会長・開会の挨拶)
向井恒次郎(在カナダ日系ツアーオペレーター協会会長・開会の挨拶)
谷口明夫(企友会会長・閉会の挨拶)
ホール奈穂子(企友会理事・司会進行)

日本航空の取り組み・対応について 小林氏
安全な空の旅として
空港内、機内での除菌対策等、ビデオ、パワーポイントを使用してのわかりやい感染症予防対策の取り組みについて説明。

☆乗客側へのお願い事項として、
①健康状態の把握、②手荷物の最小化及び機内にて各自での収納、③オンラインチェックインの活用
④マスク着用(特に機内での会話は最小限に)、⑤乗客同士の距離の確保(原則機内では必要時以外は着席)
☆日本航空の取り組みとして、
①地上係員、乗務員のマスク着用(乗務員は手袋)、②消毒液の配備(カウンター・機内)
③サーモカメラによる検温(空港)、④定期的な消毒清掃(カウンター・機内)、除菌シートの配布(ご希望に応じ)
⑤機内空気循環(3分程度で全て入れ替え)⑥機内食の内容変更(主にビジネスクラス、事前に梱包化)

成田及びバンクーバー到着時での動きに関してもお話頂きましたが、山田氏の内容と重複する為、下記でまとめます。
また現在、乗降客しか入場を許可されていないバンクーバー空港内の様子も画像でご報告頂き、人の少なさに改めてコロナ禍の影響を強く感じました。

☆フライトスケジュールについて
JL018 成田→バンクーバー 毎週水曜、土曜発 18:30/11:50(同日)
JL017バンクーバー→成田 毎週木曜、日曜発 14:05/16:30(翌日)

航空券の取り扱いについて
購入日、出発日により対応が異なる為、既に購入済みの航空券を変更又はキャンセルをする場合は購入した旅行会社又はJAL予約センターへ確認

☆最新情報
現在、メンバー用のラウンジとしてファーストクラスラウンジを一部再開(成田・羽田)

日本発着についての情報 山田氏
☆現在、日本発着便のカナダGatewayはバンクーバーのみ。日本航空以外にANA(NH)、エアカナダ(AC)が就航
NH116 羽田→バンクーバー 毎週月曜、水曜、金曜発 21:55/14:50(同日)
NH115バンクーバー→羽田 毎週月曜、水曜、金曜発 16:40/18:45(翌日)
AC004 成田→バンクーバー 毎週火曜、木曜、金曜、土曜、日曜発 17:55/10:30(同日)
AC003バンクーバー→成田 毎週月曜、水曜、木曜、金曜、土曜発 12:40/14:30(翌日)

ANA、ACもJAL同様の地上、機内での感染防止対策が行われています。
ACに関しては全ての乗客にCustomer Care Kit(マスク、手袋、除菌グッズ2種、ペットボトルの水)を配布
3社とも中央席を空けるソーシャルディスタンシングは6月末をもって終了

☆日本での入国制限
①日本国籍者以外は引き続き入国制限、②唾液による抗原検査、③空港からの公共交通機関利用の禁止、
④同日国内線乗り継ぎ不可、⑤陰性であっても自宅やホテルでの14日間の待機
※第三国への乗り継ぎは同日乗り継ぎで空港間移動が無いもののみ有効
厚生労働省・成田空港検疫所作成の入国時の抗原検査の様子のビデオを確認

☆カナダ入国時
①カナダ国籍、永住権、これらの近親者(但し15日以内の滞在は入国不可)
②2020年3月18日以前に発給された有効な学生ビザ保持者
③社会的必要不可欠な職種の従事者(就労ビザ)
※AC成田発では、事前に空港で確認があり、問題がなければ搭乗券発券
④カナダ再入国後の流れはスライドを用いての説明
◎症状がある→連保政府の指示に従い、適切な施設での隔離等
      無い→Self Isolation plan(自己隔離予定書)の提示。
          許可の場合は自身の自己隔離待機場所で14日間の滞在
          不可の場合は、連邦政府が用意する施設での14日間の滞在
※いずれの場合も自己隔離を違反した場合は懲役刑または罰金刑
※自己隔離場所までの移動での公共交通機関使用の禁止
※同日カナダ国内線へ搭乗可能(乗継発券されたもののみ)

セミナー中にお受けした質疑に対しての応答
1 9月以降(10月から)のフライトスケジュールに関しては発表になっていますか?
→現段階では未定。8月中には何等かの発表があると思われます。(JAL小林氏・回答)
2 カナダ到着後、国内線移動がある場合、自己隔離場所はどこになるのか?
→同日乗継可能な発券航空券移動の後で最終目的地での自己隔離(HIS 山田氏・回答)
3 3月18に以降に発行された学生ビザで入国の際、CBSAの審査は厳しいものなのか
→CBSAの判断による(JAL 小林氏・回答)
4 バンクーバーからUSA同日乗継で関西空港への便に搭乗することは可能か
→可能である(JAL 小林氏・回答)
5 日加双方の自主隔離政策はいつ頃終了するか?
→特別な情報もなく、わかり兼ねる(HIS 山田氏・回答)

我々の声を
バンクーバー日系経済団体連絡協議会より、在バンクーバー日本国総領事館通して、日本政府へ現地の声を届け、
一日も早い渡航再開を願うところです。

                                          記録・議事録作成:JTOA理事 荒木大輔